「長年お願いしていた鍛造屋さんが廃業することになった」「職人さんが引退して、もう受けられないと言われた」——ここ数年、こうしたご相談が確実に増えています。
鍛造・鋳造の業界は従業員100人未満の中小企業が大半を占め、後継者難による廃業が進んでいます。発注する側にとっては、ある日突然「作れる先がなくなる」リスクが現実になっているのです。
結論からお伝えします。図面が残っていなくても、現物があれば引き継ぎは可能です。この記事では、代替先への引き継ぎで何が必要か、実際の流れをご説明します。
引き継ぎでよくある3つの壁
壁1:図面がない。長年の付き合いでは「いつものアレ」で通じてしまうため、正式な図面が先方にしかない・そもそも存在しないことがよくあります。
壁2:材質が分からない。納品書に「S45C」等の記載があれば良いのですが、記録が残っていないケースも珍しくありません。
壁3:少量なので断られる。補修用・保全用の部品は年に数個の世界。金型を前提とする量産型の鍛造メーカーでは、引き受け自体が難しいことがあります。
図面がなくても、現物から再現できます
当社では、図面のない部品を現物からスケッチ(採寸)し、鍛造〜機械加工〜仕上がり形状まで再現した実績があります。使い込まれた現物や、破損した部品からでも、寸法と形状を起こして製作図に落とし込みます。
材質が不明な場合も、用途・使われ方から適切な材質をご提案します。当社は炭素鋼(S45C等)・クロムモリブデン鋼(SCM435等)・ステンレス鋼など幅広い鋼材に対応しています(材質一覧)。
そして当社は金型を使わない自由鍛造なので、1個からの補修部品・保全部品も問題なくお受けできます(1個から頼める理由はこちら)。
引き継ぎの流れ(4ステップ)
- 現状の確認:残っている資料(古い図面・納品書・写真)と現物の有無をお知らせください。ポンチ絵だけでも構いません。
- スケッチ・見積:現物をお送りいただくか、当社でスケッチ。図面が揃っている場合は受領から3営業日目安でお見積りします。
- 初回製作:まずは1個の試作から。ご要望に応じてミルシート(材料証明書)・検熱書も発行します。
- 継続供給:寸法・仕様を当社で図面化して保管。次回からは「いつものアレ」で通じる関係を再構築します。
急ぎの案件は特急対応の実績もあります
「廃業の連絡が来たが、来月納品の分が残っている」というスポットの駆け込みもご相談ください。当社には鍛造〜焼ならし〜旋盤加工(L1)まで3日で納めた特急実績があります。鍛造から機械加工まで自社一貫だからできるスピードです(一貫対応の解説)。
よくある質問
Q. 現物が摩耗・破損していても再現できますか?
摩耗や破損の状態から本来の寸法を推定してスケッチを起こします。相手部品(組み合う側)の寸法が分かると精度が上がりますので、可能であれば併せてお知らせください。
Q. 以前の会社の図面を使うことに問題はありませんか?
図面の権利関係はお客様側でご確認をお願いしています。なお、お預かりした図面・資料などの機密書類は、溶解証明のある業者での処分まで含めて管理していますのでご安心ください。
Q. 年に数個しか使わない部品でも付き合ってもらえますか?
もちろんです。当社は1個〜数百個の少量多品種が主戦場です。一度製作した部品の仕様は当社で図面化・保管し、次回以降はスムーズに再製作できます。
「作れる先」を、もう一度確保しておきませんか
鈴木鍛造は1957年創業、神奈川県座間市の自由鍛造メーカーです。丸形状φ50〜1,500mm・2,500kgまで、1個から数百個まで対応します(対応範囲の早見表)。資料が揃っていなくても、まずは現状をそのままお聞かせください。
問い合わせる(suzutan1@suzuki-tanzo.co.jp)
お急ぎの方はお電話で:046-251-1613(平日 8:00〜17:00)

