鍛造品を調達するとき、「鍛造屋さんに素材を頼み、できた素材を加工屋さんに運んで削ってもらう」という2社手配をしていませんか。実はこの分業、目に見えないコストがかなり大きいのです。
結論はシンプルです。鍛造と機械加工を1社にまとめると、輸送・管理・待ち時間の3つのムダが消えて、納期も価格も改善します。この記事では、2社手配で何が起きているか、一貫対応で何が変わるかを具体的にご説明します。
2社手配で発生している3つのコスト
まず、鍛造素材は数百kg〜数トンの重量物です。鍛造工場から加工工場への輸送(業界では「横持ち」と呼びます)には、重量物対応のトラックとクレーン作業が必要で、それ自体が費用になります。
次に管理コストです。2社に発注すれば、見積も納期調整も検収も2回ずつ。品質に問題があったとき「鍛造の素材が原因か、加工が原因か」の切り分けも発注者側の仕事になります。
最後に待ち時間です。鍛造工場の出荷スケジュールと加工工場の受入スケジュールが噛み合わなければ、その間、素材はただ置かれているだけ。リードタイムはどんどん延びます。
一貫対応なら「工場の中を移動するだけ」
鍛造と機械加工が同じ工場にあれば、これらは全部なくなります。鍛造を終えた素材はクレーンで旋盤に移動するだけ。輸送費ゼロ、調整の手間は社内の申し送りだけ、待ち時間も最小限です。
当社・鈴木鍛造では、四柱1,000t・C型500tの油圧鍛造プレスと並んで、大型横型旋盤6台・縦型旋盤2台・NC旋盤2台・NCターニング1台を自社工場に備えています(設備一覧)。実は「鍛造も加工も自社でできる」会社は多くありません。鍛造品の加工を受けてくれる先を探す手間そのものをなくせます。
「L1納め」なら受け入れ後の工数も減らせる
一貫対応の価値が最も分かりやすいのが、製品形状に近い状態まで当社で加工してお渡しする「L1納め」です。
実際にあった事例をご紹介します。ある部品を切り出し品から鍛造品に切り替えたお客様のケースでは、素材の仕入れコスト自体は鍛造化で上がりました。しかし、当社が製品に近い状態(L1)まで加工して納めたことで、お客様側の加工工数が大幅に削減され、トータルでははっきりコストダウンになりました。
黒皮のまま(鍛造したまま)の納品も、L1納めも選べます。鍛造品を削った経験がないお客様こそ、L1納めをご検討ください。
スピードの実例:鍛造〜加工まで3日
一貫対応は納期にも直結します。当社では、鍛造〜社内での焼ならし〜旋盤加工(L1)まで3日で納めた特急実績があります。2社手配では輸送だけで消えてしまう日数です。お急ぎの案件こそ、一貫対応の出番です。
鈴木鍛造の一貫対応・受託範囲
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 一貫範囲 | 鍛造 → 熱処理(社内で簡易焼ならし・焼鈍し対応、その他は協力会社)→ 機械加工(L1) |
| 納品形態 | 黒皮/L1納め/仕上がり形状は要相談 |
| 加工のみの受託 | 素材持ち込みも可。※薄物(厚み20mm以下)、内径の止め加工で深さ300mm以上は対応外 |
| サイズ | 丸形状φ50〜1,500mm・〜2,500kg/シャフト〜2,000mm・〜1,000kg(対応範囲の早見表) |
| ロット | 1個〜数百個(小ロット対応の詳しい記事) |
よくある質問
Q. L1納めとはどの程度の仕上がりですか?
製品形状に近い状態まで旋盤加工した納品形態です。黒皮(鍛造肌)のままに比べ、受け入れ後の加工代が小さく段取りも減ります。最終仕上げまでのご要望は個別にご相談ください。
Q. 品質検査や証明書はどこまで出せますか?
寸法検査・目視検査を標準とし、ご要望に応じて超音波探傷・磁気探傷・引張試験・衝撃試験に対応します。ミルシート(材料証明書)・検熱書は基本すべて発行可能です。
Q. 素材だけ持ち込んで加工をお願いできますか?
承ります。ただし薄物(厚み20mm以下)と、内径の止め加工で深さ300mm以上のものは対応外です。判断に迷う場合は図面を添えてお問い合わせください。
2社手配の見積と、ぜひ比べてください
1957年創業の鈴木鍛造(神奈川県座間市)は、鍛造から機械加工までの一貫生産を強みとしています。図面(ポンチ絵・手書き可)をお送りいただければ、3営業日を目安にお見積りを回答します。相見積のたたき台としてのご利用も歓迎です。
図面を添付して問い合わせる(suzutan1@suzuki-tanzo.co.jp)
お急ぎの方はお電話で:046-251-1613(平日 8:00〜17:00)

